障害学会HOME

障害学会第11回大会(2014年度)発表要旨


ここをクリックするとひらがなのルビがつきます。
ルビは自動的にふられるため、人名等に一部変換ミスが生じることがあります。あらかじめご了承ください。


権藤 眞由美 (ごんどう まゆみ) 立命館大学大学院

■報告題目

障害女性と社会的ネットワーク

■報告キーワード

ヴェトナム / 障害女性 / ネットワーク

■報告要旨

 ヴェトナムは、2002年にびわこミレニアムフレームワークを採択し2007年に国連障害者権利条約に署名後、2014年8月現在批准には至っていない。しかし、2011年には「障害者法」が制定され、障害者の当事者活動も海外からの支援を受けて一部の障害者に限られるがハノイILの介助派遣によって「自立生活」も営まれている。
 1988年に設立されたハノイILセンターの前身「明るい未来グループBright Future Group」(以下BFグループ)など障害者のグループ活動は活発ではあったが、政府に正式に認められた障害者の当事者団体はごくわずかであった。
 2006年1月に設立されたDPハノイ(NGO取得)や2009年2月に首都ハノイで設立されたハノイILセンターの主力メンバーは、BFグループ設立当時から勢力的に活動した障害女性メンバーでありその存在意義は大きい。
 DPハノイの中心事項のひとつには「障害女性の生活の向上」が目標とされており、リーダー養成、障害者の権利に関する意識啓発、政策立案、職業訓練、自営を営む障害者への資金貸付、障害女性と障害を持たない女性のグループと合同で語り合う機会をつくり、恋愛、結婚、出産や健康問題などについてお互いの経験から自らが感じている「困難」の解決方法や人生について情報を共有し様々な取り組みが行われている。
 今回の報告では、DPハノイ、ハノイILセンターに所属する障害女性と、団体に所属していない障害女性へのインタビューの中から障害女性の団体、人間や組織のつながりによる社会的ネットワークへのアクセスの有無によって支援及び問題解決や情報の共有に関する差異について報告をおこなう。



>TOP


障害学会第11回大会(2014年度)